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長年、銀河の中心に潜む超巨大ブラックホールはその質量を、銀河の成長とともに、徐々に増やすと考えられてきた。しかし、最新の観測によって、まったく異なるブラックホールの振る舞いが明らかになった。
BLACKHOLE.jpg(クリックで拡大)

豪・メルボルンにあるスインバーン大学 宇宙物理・スーパーコンピューテイングセンター(略称:CAS)のAlister Graham教授は「ブラックホールは、私たちが思っていたより、相当早く成長しています」と話す。

銀河中のガスは、ブラックホールに落ち込むものと新しい星の形成材料となるものがあり、さながらガスの奪い合いが起きている。

過去10年以上に渡り支持されてきたモデルや理論では、銀河とブラックホールとでは、(その質量を効果的に維持するため)ガス量の比が割り当てられてきた。しかし、最新の研究は、その考え方に訂正を求める結果を示している。

Graham教授は「銀河の星の質量が10倍増えると、ブラックホールの質量が100倍に増える関係にあることがわかりました。これは、銀河とブラックホールとの互いの進化に関する私たちの理解に広範囲の影響を及ぼすものです」と話す。

また、研究によって、小さな銀河の中心や、天の川銀河のような銀河のディスクにある星団では、正反対のふるまいが発見されている。

これまでは、銀河の質量に対し、星団の質量は0.2パーセントであり、その数値は不変であると考えられてきた。が、スインバーン大学のNicholas Scott博士は「より小さな銀河に存在するコンパクトな星団では、星の比率が大きいのです。質量の小さな銀河に存在する星団には数百万もの星が存在しており、ブラックホールより優位を占めているのです」と話している。

また、同研究では、長年のなぞが解決したとしている。それは、なかなかその存在がとらえられていない中間質量ブラックホール(質量が恒星1個から数百万程度)の存在だ。最新の研究は、すでにブラックホールの存在が知られている多くの銀河中に、中間質量ブラックホールが潜んでいると予測している。

Scott博士は(中間質量ブラックホールについて)、「次世代大型望遠鏡で見えるほど、じゅうぶんな大きさであるかもしれません」と話し、また、それらのブラックホールが星や惑星に接近していれば、それらをあっさりと飲み込む勢いをまだ持っているはずだと話す。

Graham教授は「ブラックホールはコンパクトな天体であり、その重力からは逃れることはできないのです。おそらく、多くの太陽系のような惑星系も飲み込まれる運命にあったかもしれません。またそのようなやりとりは、銀河の中心核にある星団を巨大ブラックホールへと変化させる役割をある程度果たすことでしょう」と話している。

Image Credit: wikia.com

Journal reference: Astrophysical Journal.

NEWS RELEASE SOURCE: The Daily Galaxy via Swinburne University of Technology - "Black Holes of the Universe Growing Faster than Previously Thought " ⇒ http://www.dailygalaxy.com/my_weblog/2013/01/black-holes-of-the-universe-growing-faster-than-previously-thought.html 






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英国の研究チームが40億光年もの長さに広がる構造を発見したと主張している。
skydist_huge-lqg_cclqg-600x600.jpg(発見された構造を示した画像、黒丸が大きなクエーサー、赤い×印は、そのほかの小さなクエーサー)


研究チームが発見したのは、大きなクエーサーの集まりだ。クエーサーとは、初期宇宙に形成された大きな銀河の核である。そのような構造が存在するとなれば、この宇宙における物質は、あちこちに散在しているというより、より均一に広がっているということとなり、理論物理学的に問題となる。


とはいえ、それは理論物理学上の問題である。ここでは、発見されたという構造がどれほど大きいのかという点をお話したい。

まず、1光年という単位について理解してみよう。もちろん「光が一年で進む距離」だということは、ご存じのはず。正解です。ただ、その距離がどれほど遠いものなのかが、わかるだろうか?

太陽系から一番近い恒星であるアルファ・ケンタウリはまでの距離は4光年。地球が、米国フロリダ州オーランドにあるとして、アルファ・ケンタウリがロサンジェルスあたりに相当するとする。NASAの探査機ボイジャーは人類が作った探査機としてはもっとも遠い位置に到達しており冥王星の軌道の外にいるが、そのスケールで考えた場合、たった1マイル(1.6km)しか旅していないことになるのだ。

つまり、1光年とは本当に遠いのである。そこで、今回発見さ40億光年もの広がりをもつクエーサーの集まりに話を戻そう。

米国のヒューストンと東京間を、今回のクエーサーの広がりにたとえると、ボイジャーが旅した距離は、人間の髪の毛の直径以下でしかない。逆に、世界でもっとも速い飛行機であり、最高速度マッハ9.6を誇るX-43に乗ったとしよう。すると、今回発見された構造を飛び越えるには、40兆年もの年月がかかってしまうのである。

IMAGE CREDIT:R.G.Clowes/UCLan

NEWS RELEASE SOURCE:SciGuy - A science blog with Eric Berger "Scientists find the biggest thing in the universe" ⇒ http://blog.chron.com/sciguy/2013/01/scientists-find-the-biggest-thing-in-the-universe/
ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が、エリダヌス座の方向約3億2千万光年の距離に位置する銀河NGC 1132をとらえた。この銀河は、複数の銀河同士の合体の痕跡であり、宇宙における化石のような存在である可能性が指摘されている。というのも、NGC 1132は、巨大なダークマターのハロー※(※薄雲状の球形構造)中に存在しているのだ。そのダークマターの量は、通常数十から数百もの銀河のグループ中に見られるほどに相当する。
ngc1132.jpg


NGC1132は、巨大楕円銀河のカテゴリーに入る銀河で、周囲には複数の小さな銀河が存在している。宇宙の化石と思われるこの銀河グループの明確な起源はよくわかっていないのだが、巨大な銀河が、付近の銀河をまるで獲物をとらえるように次々と吸収していった結果と考えられている。ちなみに、わたしたちの天の川銀河の場合も、複数の小さな銀河を飲み込んで、その親銀河の星を引き継いでいる顕著な証拠がある。

また、可能性は低いのだが、NGC1132がひじょうにめずらしい天体であるとも考えられる。もともとある領域に、そこそこの大きさの銀河が複数が存在していたのだが、それらがなんらかの理由で圧縮されて1つになったという考え方である。

研究者は、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)を使って、NGC1132と同様の銀河の周囲の環境を積極的に調べている。その特徴を分析して、その形成の歴史をさぐろうというのである。

このハッブル宇宙望遠鏡の画像には、巣に群がるハチさながらに、数千もの年老いた球状星団がNGC1132をとり取り囲んでいるようすがとらえられている。球状星団は、NGC1132によって食われ崩壊していった銀河の生き残りのようである。その詳しい研究から、銀河の合体の歴史が明らかになるかもしれない。

なお、楕円銀河は、なだらかで目立った特長がない。そこには、数億から数兆個の星が存在する。星がほぼ球状か、引き伸ばされたような形に広がり銀河を形作っている。また、銀河には、新たな星を作るための多量の冷たいガスはないため、全体に黄色っぽい色をしており、かなり年老いていることを示している。

NEWS RELEASE SOURCE: "The Daily Galaxy - Image of the Day: Colossal Cosmic 'Fossil' in a Dark Matter Halo"⇒ http://www.dailygalaxy.com/my_weblog/2013/01/image-of-the-day-colossal-cosmic-fossil-in-a-dark-matter-halo.html

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