上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
赤色矮星とは、わたしたちの太陽に比べて温度も低く、大きさは3分の1程度、明るさは1千分の1しかないかすかな天体だ。そのため、1つとして地球から肉眼で見える赤色矮星はない。

そのようなかすかな存在であるにもかかわらず、赤色矮星は、地球のような惑星探しに適しているいえるようだ。まず、天の川銀河には少なくとも750億個の星が存在しているのだが、そのうち4分の3が赤色矮星であり、その数が豊富だからである。

次に、惑星が恒星の前を横切ると影ができ、その際みかけ上一時的に恒星が減光する。このような現象を使うと惑星を発見することができる(トランジット法)のだが、赤色矮星は、太陽のような星に比べて小さいため、減光の割合が大きくなるわけだ。さらに、ハビタブル・ゾーン(惑星の表面で液体の水が存在できる領域)に存在している惑星なら、赤色矮星により近いところを回っているはずであり、地球から見てトランジットをより起こしやすいといえる。

ハーバード・スミソニアン天文物理学センターのCourtney Dressing氏は、15万8千個もの恒星が記載されているケプラー・カタログから、ターゲットとなる赤色矮星を選び出した。そして、より正確にその大きさと温度を計算しなおした。その結果、ほとんどすべてが、これまで考えられていたよりも、温度が低く、より小さいことがわかった。赤色矮星の大きさは、トランジットの際に惑星が恒星面にどれほどの影をつくるかによってわかる。赤色矮星を絞りこめば、惑星も絞りこむことができる。そして、より低温の星のまわりであれば、より生命に適したハビタブル・ゾーンが存在すると考えられる。

Dressing氏らは、赤色矮星のまわりを回る95の惑星候補を選び出した。そのうち、赤色矮星の少なくとも60パーセントのまわりに、海王星より小さな惑星が存在する可能性が示唆された。しかしながら、温度やサイズが地球とは異なっていた。結局、全候補のうち、3つが温暖で、ほぼ地球サイズであった。つまり、統計的には、全赤色矮星の約6パーセントのまわりに地球のような惑星が存在することが示されたことになる。

「わたしたちは、天の川銀河内においてもっともありふれた星のまわりにおける、地球のような(生命を育める可能性のある)惑星の発生割合を明らかにしたのです。この割合は、これまでわたしたちが考えていた以上に地球外生命を探すのは、簡単かも知れないということを示しています。」(ハーバード・スミソニアン天文物理学センターのDavid Charbonneau氏 )

太陽にもっとも近い星の75パーセントは赤色矮星だ。その約6パーセントのハビタブル・ゾーンに惑星が存在するはずなのだ。そうなると、たった13光年の距離に、もっとも近い地球のような星が存在するかもしれないことになる。

「わたしたちは、地球サイズの惑星を発見しようと、遠距離をターゲットにしてきたわけですが、もう1つの地球は、もしかしたらわたしたちのすぐ近くに存在しているかもしれないということがわかったのです」(Dressing氏)

そのような惑星は地球とは異なる環境を持つと思われる。赤色矮星の近くを公転しているために、公転周期と自転周期が一致していて、惑星はいつも同じ方向を赤色矮星に向けているはずだ。しかしだからといって、それが生命の誕生を不可能にするわけではない。じゅうぶんに厚い大気と深い海洋があれば、惑星全体に熱を対流させることできるはずだからだ。また、若い赤色矮星が強い紫外線フレアを放射する一方で、惑星の表面に存在する生命は大気によって守られるだろう。しかしながら実際ストレスというものによって、進化が進むこともある。その点についてDressing氏は「クローンのように、まるで地球にそっくりである必要はないのです」と語る。

なお、赤色矮星は太陽のような星より長生きである。このことはひじょうに興味深い。なぜなら、そのまわりに存在する生命も長生きであれば、地球上の生命より進化している可能性があるからだ。ハーバード・スミソニアン天文物理学センターののDavid Charbonneau氏は「100億歳の地球のような惑星を発見できるかもしれないということです」と話している。

ただし、そのような惑星を観測するには、専用の宇宙望遠鏡か、地上に設置された望遠鏡の巨大ネットワークが必要となる。さらに惑星の大気などの詳細は、巨大マゼラン望遠鏡やNASAのジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による観測を待たねばならない。

なお、Dressing氏らの研究で明らかになった3つの惑星候補は、地球から300~600光年の距離にあり、表面温度が摂氏3150度から3260度の間にある赤色矮星のまわりを回っている。それぞれの大きさと公転周期は以下の通りだ。

KOI 1422.02:大きさが地球の0.9倍、公転周期は20日

KOI 2626.01:大きさが地球の1.4倍、公転周期は38日

KOI854.01:大きさが地球の1.7倍、公転周期は56日


NEWS RELEASE SOURCE:
Harvard-Smithsonian Center for Astrophysics - "Earth-like Planets Are Right Next Door"

NASA Kepler - "Kepler Data Suggest Earth-size Planets May Be Next Door"
スポンサーサイト
長年、銀河の中心に潜む超巨大ブラックホールはその質量を、銀河の成長とともに、徐々に増やすと考えられてきた。しかし、最新の観測によって、まったく異なるブラックホールの振る舞いが明らかになった。
BLACKHOLE.jpg(クリックで拡大)

豪・メルボルンにあるスインバーン大学 宇宙物理・スーパーコンピューテイングセンター(略称:CAS)のAlister Graham教授は「ブラックホールは、私たちが思っていたより、相当早く成長しています」と話す。

銀河中のガスは、ブラックホールに落ち込むものと新しい星の形成材料となるものがあり、さながらガスの奪い合いが起きている。

過去10年以上に渡り支持されてきたモデルや理論では、銀河とブラックホールとでは、(その質量を効果的に維持するため)ガス量の比が割り当てられてきた。しかし、最新の研究は、その考え方に訂正を求める結果を示している。

Graham教授は「銀河の星の質量が10倍増えると、ブラックホールの質量が100倍に増える関係にあることがわかりました。これは、銀河とブラックホールとの互いの進化に関する私たちの理解に広範囲の影響を及ぼすものです」と話す。

また、研究によって、小さな銀河の中心や、天の川銀河のような銀河のディスクにある星団では、正反対のふるまいが発見されている。

これまでは、銀河の質量に対し、星団の質量は0.2パーセントであり、その数値は不変であると考えられてきた。が、スインバーン大学のNicholas Scott博士は「より小さな銀河に存在するコンパクトな星団では、星の比率が大きいのです。質量の小さな銀河に存在する星団には数百万もの星が存在しており、ブラックホールより優位を占めているのです」と話している。

また、同研究では、長年のなぞが解決したとしている。それは、なかなかその存在がとらえられていない中間質量ブラックホール(質量が恒星1個から数百万程度)の存在だ。最新の研究は、すでにブラックホールの存在が知られている多くの銀河中に、中間質量ブラックホールが潜んでいると予測している。

Scott博士は(中間質量ブラックホールについて)、「次世代大型望遠鏡で見えるほど、じゅうぶんな大きさであるかもしれません」と話し、また、それらのブラックホールが星や惑星に接近していれば、それらをあっさりと飲み込む勢いをまだ持っているはずだと話す。

Graham教授は「ブラックホールはコンパクトな天体であり、その重力からは逃れることはできないのです。おそらく、多くの太陽系のような惑星系も飲み込まれる運命にあったかもしれません。またそのようなやりとりは、銀河の中心核にある星団を巨大ブラックホールへと変化させる役割をある程度果たすことでしょう」と話している。

Image Credit: wikia.com

Journal reference: Astrophysical Journal.

NEWS RELEASE SOURCE: The Daily Galaxy via Swinburne University of Technology - "Black Holes of the Universe Growing Faster than Previously Thought " ⇒ http://www.dailygalaxy.com/my_weblog/2013/01/black-holes-of-the-universe-growing-faster-than-previously-thought.html 






cluster-collision.jpg


ハッブル宇宙望遠鏡(HST)のデータから、2つの星団が合体の初期にある可能性が示された。星団は、地球から17万光年離れたマゼラン大星雲に位置している。

当初、マゼラン大星雲中にある巨大な星形成領域である、かじき座30星雲(30 Dor)( 別名「毒ぐも星雲(タランチュラ星雲))に、星団は1つと考えられた。しかし、そこには、実は年齢が百万年ほど異なる2つ目の星団が見つかったのである。

かじき座30星雲全体では、過去2500万年ほどの間活発な星形成が進んできた。ただし、あとどれくらい星形成が続くのかはわかっていないが、これまでに小さな星団が合体して、現在知られているような大きな星団になったと考えられている。

米・宇宙望遠鏡科学研究所(Space Telescope Science Institute, STScI)のElena Sabbi氏の研究チームは、生まれ故郷からはじきとばされた高速で移動する星を探すために、かじき座30星雲を調べていた。Sabbi氏は「星は星団内で形成されるはずですが、多くの若い星が形成場所の外に存在していたのです。つまり、それらの星はかじき座30星雲から高速ではじきとばされたかもしれないのです」と話す。

Sabbi氏は、HSTが検出した低質量星の分布に注目。そして、星団が通常と異なっていることに気がついたのである。星団は予測に反して球状ではなかったのだ。むしろその形状は、銀河どうしの衝突に見られるような、重力によって引き伸ばされたような形をしていたのだ。HSTは、今にもはじまりそうな合体の状況証拠として、2つのうちの1つの星団の引き伸ばされた形と星団の年齢差を示したのである。

複数のモデルによると、星団で形成された巨大なガス雲は、小さくばらばらになると予測される。ばらばらになった小さな塊から星が生まれ、さらに塊どうしが作用したり合体したりして、より大きな塊(星団)となる。そのような作用こそ、Sabbi氏らの研究チームがかじき座30星雲に観測したものであると考えられている。

また、かじき座30星雲の周囲に異常に数多くの高速の星が存在している。これらの星は、星雲の核からダイナミックな相互作用の結果はじきとばされたと考えられる。

そのような相互作用は、核の崩壊と呼ばれるプロセスにおいて、ひじょうにありふれた現象なのである。低質量星との相互作用によって、より質量の重い星が星団の中心に落ち込んでいくのである。そして、多くの大質量星が中心核にたどりつくと、核が不安定となり、大質量星は互いにはじきとばしあうのである。

かじき座30星雲の中心に位置する大きな星団「R136」は、まだ若すぎて、核の崩壊が起きるには早すぎる。しかしながら、より小さな星団では、核の崩壊ははるかに早く起こる。R136に小さな星団が吸収されたと考えれば、多くの高速ではじきとばされた星の存在は説明がつく。

今後同領域は、より詳細により広範囲に研究されるだろう。広範囲に見た場合、今回観測した星団と、別の星団との相互作用が発見されるかもしれない。

また、かじき座30星雲は、初期宇宙における星形成領域を研究する上で、とくに興味深い対象である。そのため、今回の発見は、星団の形成と初期宇宙における星形成への理解の一助となるかもしれないのである。

Image Credit: NASA, ESA, R. O'Connell (University of Virginia), and the Wide Field Camera 3 Science Oversight Committee

NEWS RELEASE SOURCE: "Hubble Watches Star Clusters on a Collision Course"- NASA-Hubble Space Telescope ⇒ http://www.nasa.gov/mission_pages/hubble/science/cluster-collision.html
blackhole.jpg

M87は、おとめ座の方向約5千万光年の距離にあるおとめ座銀河団に属する超巨大楕円銀河だ。その中心に潜むブラックホールの質量が太陽の66億倍であると正確に計測された。また、ブラックホールの質量だけでなく、M87の周囲をまわる球状星団の数も1万2千と、天の川銀河のまわりの球状星団の数が150から200個ほどであるのとくらべると文字通り桁違いに多いことがわかる。

専門家による研究チームは、2011年にハワイのマウナケア山頂にある、フレデリックC.ジレットジェミニ望遠鏡を使って、ブラックホールの質量計測にのぞんだ。その質量は、太陽の400万倍という天の川銀河のブラックホールを大幅に上回っていた。ブラックホールの事象の地平線(ブラックホール周辺で、光さえも外部に逃れられない領域の境界面)は、直径200億kmもあり、太陽系がすっぽりおさまってしまう大きさである。

ブラックホールの質量を計測するために、研究チームは、ブラックホールの周囲の星の速度を調べた。その結果、秒速約500kmでブラックホールのまわりを回っていることがわかった(比較の参考までに、われわれの太陽は、天の川銀河のブラックホールのまわりを秒速220kmで回っている)。この速度をもとに超巨大ブラックホールの質量がこれまででもっとも正確にもとめられたのである。

M87は、近傍宇宙においては質量・大きさともに最大で、100個ほどの小さな銀河が合体して形成されたと考えられており、その成長に関して研究チームでは、複数のブラックホールが合体したできたと理論だてている。

画像には、数百万度の大気に包まれた暗い穴と明るい弧に取り囲まれたジェットがとらえられている。銀河の中心から約5万光年離れた領域では、かすかなリングが見えており、リングの先には、柱から2つの羽のように広がる構造も見えている。これらの構造は、X線で見えており、銀河の中心に潜む超巨大ブラックホールの爆発的な活動の証拠である。その活動は1億年以上にもわたって銀河全体に影響を及ぼし続けているのである。

NEWS RELEASE SOURCE: "The Most Massive Black Hole in the Universe --6.6 Billion Solar Masses" - The Daily Galaxy ⇒ http://www.stumbleupon.com/su/9Wzl6G/www.dailygalaxy.com/my_weblog/2012/08 /the-most-massive-known-black-hole-in-the-universe.html
eso-galaxy-580x337.jpg

NGC1187は、エリダヌス座の方向約6千万光年の距離に位置する、青く渦巻く腕を持つ美しい銀河だ。そこには、無数の恒星が存在し、そのまわりを惑星が静かに平和に回っているように見える。

上の画像は、ヨーロッパ南天天文台(ESO)のVLTがとらえたもので、同銀河の画像としてはこれまででもっとも詳細なものである。



しかし、NGC 1187では、過去30年間の間に二度の超新星爆発が起きている。強力な爆発は、大質量星か(または連星系を成しているペアの片方である白色矮星)が死を迎える結果おこるのである。研究者は、引き続いて超新星爆発が起きるか観測を続けている。

銀河は、銀河面をほぼ地球の方向に向けているため、渦巻き構造がとてもよく見えている。目だって見えている6本の腕には、大量のガスとちりが存在する。青っぽい領域には、若い星が存在している。

銀河の中心を見てみると、黄色いバルジ(渦巻銀河や棒渦巻銀河の中心部に存在するふくらみ)が見える。この部分を支配しているのは、ほとんどが年老いた星とガスとちりである。また、かすかに棒状構造も見えており、この構造は、ガスを腕から中心領域へ運ぶ役割をしていると考えられている。

また、銀河の外側には、遠方にある数多くの銀河がかすかに見えている。そのうちの一部からの光は、NGC1187の円盤を通過して明るく見えており、その赤っぽい色が、NGC1187の近くに存在するかすかな星団の青い色とコントラスをなしている。

NGC 1187で最初の超新星SN 1982Rが観測されたのは1982年10月であり、最近では南アフリアのアマチュア天文家Berto Monard氏によって2007年に超新星SN 2007Yが観測された。SN 2007Yは、その後約1年にわたって観測され続けた。

このNGC 1187の画像は、その研究の一部として作成されたもので、(だいぶ暗くなってはいるが)超新星の姿が画像下方に写りこんでいる。

NEWS RELEASE SOURCE: "Tranquil Galaxy is Home to Violent Events" - Universe Today ⇒ http://www.universetoday.com/96547/tranquil-galaxy-is-home-to-violent-events/

 | ホーム |  次のページ»»


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。